あなたの足は健康ですか?

突然ですが、あなたの足は健康ですか?と聞かれても考えたことがない方がほとんどではないでしょうか?考えたことがある方は健康意識が高いと思います。

実は、今、子供たちの足は偏平足や足趾の変形などのトラブルが多くなっているようです。

その原因の一つとしては、外遊びや歩く頻度の低下、はだしで歩いたり走ったりという機会が、以前に比べて圧倒的に少ないことが挙げられています。成長過程の足にとって、荷重がかかる機会の減少で、土踏まずの形成や足趾の握る力、開く力が育たなくなってしまっているのです。足の力が弱いとどうなるでしょうか?

足の不健康の不都合な真実

転倒しやすい

転倒しないためにも足の力は重要です。滑ってしまったときにバランスをとるための足が素早くだせるかどうか、素早く出した足が床や地面をつかめるどうかにかかっています。最近は保育園でも靴下をはいて上履きで過ごしているところも多いのではないでしょうか?上履きであれば、滑って転ぶことも少ないかと思います。骨が弱い高齢者はそうした対策が必要だとは思いますが、子供にはどうでしょうか?子供は身長が低いので、転んだ際の身体に受けるエネルギーは大人よりもずっと少ないので、大きな怪我にはつながりにくいです。骨が柔らかい子供にとっては、転ぶことも成長の1つです。転んだ時にとっさに手をついたり、顔をぶつけないように体を丸めたりという動作は経験からしか取得できせん。怪我の少ない子供の時に転ぶ経験が少ないと、身体が大きくなった時の転倒で大怪我になってしまうかもしれません。運動機会の減少は骨に対してもよくありません。骨には荷重を感知するセンサーがあり、骨をどの程度強くするべきを判断してくれています。荷重の機会が少ないと、当然骨は弱くなります。つまり折れやすくなるということです。

疲れやすい

足の力が弱いことで、立った時の身体のバランスを保ちづらくなります。皆さんも疲れたときに体が揺れているように感じたことはないでしょうか?身体のバランスを保つには、足趾も含めた足裏で地面をつかまないといけませんが、足の力が弱いと、それができず、足以外の筋肉も使ってバランスをとるようになります。短い時間なら、それでいいのですが、長い距離を歩いたり、早く移動する際には、必要以上に大きな力が必要になり、疲れやすくなってしまいます。

低体温

文科省の調査では低体温の児童の割合は5人に2人だそうです。(けっこう多いですよね)これも子供達の運動不足の証拠です。筋肉で体温は上がります。足には多くの大きな筋肉があります。足の力が弱い(筋力が低い)と十分に体温を上げにくくなります。体温が低いと脳も活動しないようになりますし、免疫機能も十分に力を発揮できません。風邪をひきやすい子はもっと遊んでください。

足の健康のための遊び

これまで、足の健康のために運動しましょうということを訴えてきたわけですが、ジャンプとか走るとかは当たり前すぎると思いますので、/ ご家庭でもできる足を鍛える運動をいくつかご紹介します。

足趾むずむず歩行

足のゆびだけで、前に進んだり、後ろに進んだりするだけです。移動速度はそんなに早くないですし、おうちの中でも競争できるので、雨の日にお子様と遊ぶアイデアの1つにできますよ。(足裏に雑巾を引けば、お掃除もできて一石二鳥です)

忍者着地

高くジャンプして、着地の時に無音を目指します。ジャンプ自体にも足の筋力を鍛える効果がありますが、それ以外の効果も狙えます。無音の着地のためには、足裏から股関節にかけての柔軟性を使って着地の衝撃を吸収していかなくてはいけませんので、足全体の統制を意識的に行うことができます。マンションとかだと厳しいかもしれませんが、できそうならぜひお試しください。

一本歯下駄

天狗とか山伏とかでおなじみの一本歯下駄は足の力をつけるだけでなく、身体のバランスをとる訓練におすすめです。体幹トレーニング用に販売されているものもあります。安いと2000円くらいでも買えます。1日15分くらいでもいいので、ぜひご家庭での遊びに取り入れてみてください。


いかがでしたでしょうか?普段は足のことなんてほとんど意識しないと思いますが、身体にとっては重要な部位になります。ぜひ、足の健康を見つめなおしてください。

当空手教室では、はだしで練習にはなるのですが、極力安全に練習できるようにマットを導入しています。足趾むずむず歩行なんかも空手の練習の1つです。また、空手のステップは足趾の力が重要です。基本や形の練習でも足趾での踏ん張りを訓練できます。体験練習やお問い合わせも随時受け付けていますので、お気軽にご連絡下さい。

突き

ちゃんとした突きはとても難しいです。単純にスピードがあれば、なんていう問題でもないからです。
タイミング・距離・位置・体のスピード・拳のスピードetc…いろいろな要素があります。どれで相手の優位に立てるかは、人それぞれなので、個人個人で考えていくしかありません。その時の考え方の一例をご紹介します。

こちらの図をご覧ください。

刻み突きの際の模式図

上段の図が攻撃前とします。お互いの腕が邪魔しあって、攻撃がしにくい状態です。この状態のまま刻み突きを出すと、スピードが勝るほうにポイントが行きます。自分のスピードが圧倒的に相手よりも勝っていたり、虚をついて(虚実の操縦法は別の記事をご参照下さい)相手が反応できない状態が作れるならば有効な手段になります。

中段の図は相手の内側に半歩分入った状態からの突きになります。相手の身体の反応が遅れた場合、攻撃のためのスペースが開くので、有効そうに思えます。しかし、通常は身体の動きよりも拳の動きのほうが早いので、相手の拳がガードに入ってきます。つまり、相手の反応が自分の動き出しよりも遅くないと防がれます。これが有効なのは、上段の図のようにヨーイドンを繰り返す中で、タイミングをずらしたりする場面が想定されます。他は、身体のスピードが相手よりも優っている時間が長いので、1撃目が防がれる想定で、次の攻撃をしかける場合に有効かと考えられます。

最後に下段の図は、相手を前拳でコントロールすることで、相手の反撃を制しつつ、自分の攻撃を仕掛ける方法です。前拳で相手に触れた時点で、攻撃を察知されるので、勢いとタイミングが重要です。抑えさえすれば、拳のスピードが相手の身体が避ける動作よりも早ければポイントにつながります。

攻撃を考えるときは、このように単純に考えることをお勧めします。実戦で有効に使えるかどうかは、やってみないとわからないものです。試合を繰り返す中で、特異な形や組み合わせのパターンを見つけ、それを起点に他の技も組み合わせていくとよいと思います。


いかがでしたでしょうか?ご自身の攻撃を組み立てる際の参考になれば幸いです。
ないはともあれ、実践あるのみです。一緒に強くなりましょう。

非認知能力_挨拶

ちゃんと挨拶できていますか?ある日、「こんにちは」と言いつつも顔も見ずに通り過ぎていく小学生を見かけて

惜しいな

と思ったので、記事にしました。

子供が挨拶をきちんできるようにしてあげる事は親の義務ですが、なんだかんだ言っても難しいですよね。ちょっとしたコツもお伝えします。

当空手教室での取り組み

当空手教室では練習場に入る前に必ず、挨拶をしてもらいます。もし、できていなかったら、例えその練習生が大人でもやり直してもらったています。親が子供に挨拶をするように言ったり、まして、やり直しをさせると。気恥ずかしさなどから、あからさまに不機嫌になったり、泣いてしまったりします。

でも、親以外の大人が言うと、そういうことにならないことがほとんどです。

思うに、発言者との関係性によるのだと思います。親の場合は「親と子」であるため、そこに甘えが出やすくなります。先生とは、一定の距離がある「他人」ですので、緊張があったり、1対1の人間関係を作ろうという努力がされやすいのではないでしょうか?

躾に悩んでいる親御様は、是非、勇気を持って、私達のような空手教室のような「他人」に預けて見てください。きっと、ご家庭とは違う顔をみせてくれると思います。

では、ご家庭ではどのように挨拶を教えるとよいでしょうか?

ご家庭での取り組み_先ず隗より始めよ_

ご家庭での取り組みには、特別な事はありません。子供は親の背中を見て育ちます。大人なら、上司や先輩です。

お子様に挨拶をしてほしかったら、まずは親御様が理想的な挨拶をしてください。そうすれば、お子様は「そういうものか」と感じて、自然と挨拶するようになるものです。例えば、保育園や幼稚園での送り迎えの時は想像しやすいかと思います。他にも、ご近所さんとすれ違う時、コンビニで商品を受取る時などは無言になっていませんか?子供は例外があると混乱します。

是非、親御様がお手本を見せてあげてください。

促す

とは言え、大人でもそうであるように、ついつい忘れてしまうこともあります。そんな時は、注意するのではなく、言うべき言葉を言うように促してあげてください。

「〇〇さんがこんにちはって言ってるよ 太郎くんはなんていうの?」

「お菓子もらえて良かったね。こういう嬉しい時はなんていうんだっけ?」

「お友達にぶつかっちゃったね。お友達は痛くて悲しかったかもしれないけど、こういう時はなんていえばいいかな?」

事実、感情、促しの流れを意識してください。単に「ご挨拶しなさい」「ありがとうは?」「ごめんなさいでしょ」はその言葉を言ったら、それでお終いになってしまって、本当に伝えなきゃいけない気持ちが入ってきません。それに、あまり高圧的な言葉はむしろ反発されやすいです。長期的にも短期的にも注意よりも促しのほうが効果的です。


いかがでしたでしょうか?

お子様の教育の一助になれば嬉しいです。

当空手教室では、ご家庭では存在しない人間関係を以てお子様を指導いたします。

変わっていくお子様を見たくなったら是非、当教室へお越しください。

道場の整備をしました

9月11日に新道場の鍵の引き渡しがあったので、少なくとも練習ができるように整備しました。

写真は少しマットを置いてしまっていますが、元々が土足だったために、土や砂でめちゃくちゃ汚かったので、何度も雑巾掛けをしています。(おかげで、大腿四頭筋はパンパンです)

2人がかりで、2時間くらいずっと拭き掃除したあとに、マットを設置しました。相模原市では、多くの伝統派の空手道場は小中学校の体育館や公民館で練習していますが、極真やフルコンタクト空手よりも、伝統派は踏込が強いので、お金はかかりますが、足の怪我防止には、やっぱりマットがいいなと思いました。(安全第一です)

汗だくになってマットを敷き終え、感慨深そうに感触を確かめる代表

上の写真の左側の出張っている柱の角が尖っていたので、組手の際などに危なくないように、急遽ホームセンターでウレタンのクッションを買ってきました。

せっかくホームセンターに行ったので、その他、靴箱や傘立て、アルコール噴射機、見学用の椅子も買っています。

今後、熱中症対策グッズを保管するための冷蔵庫や、保護者様や小さいお子様が遊んで待っていられたり、道場生が待ち時間に勉強できるスペースなども作って行く予定です。

覗いてみようかと思われたら、いつでもお問合わせ下さい。また、合同練習のお話も大歓迎です。

まだまだ、走り出したばかりの空手教室で足りない事がたくさんありますが、少しづつでも、いい練習環境になっていくように努力しますので、皆様応援をお願いします。

道着のたたみ方

当然のように、空手の練習は道着を着て行います。

では、練習が終わって洗った道着はぐちゃぐちゃにしていませんか?

「帯の乱れは心の乱れ」

といいます。帯だけでなく、道着だって同じです。アイロンをしろとまでは言いませんが、せめて、洗い終わった道着をちゃんとたたむと、次の練習までには、そこそこ形が整っていて気持ちがシャンとしますよ。 

今回は道着のたたみ方を説明します。

と言っても、画像のとおりにしてもらえばいいので、文字はほとんどありません。

広げて整える

手で整えるだけでも、ある程度はシワなくたためます。

上衣と下衣を重ねる

下衣に合わせて、上衣を折る

左右どちらからでも大丈夫です。

上衣に合わせて下衣を折る

全体を3等分か4等分で折る

帯と一緒にしまう

好みですが、帯で道着を巻くと、着るときに面倒です。

終わり

いかがでしたか?

簡単なので、是非小さいお子様とも一緒にやってみて下さい。

習い事の始め方、続け方

何か新しい事を習おうかなとか、お子様に何か習い事をさせなきゃなと思ったときに読んでください。

何かを始める時って不安ですよね?特に今まで経験したことがない習い事ならなおさらです。

「定期的に通えるかな」とか、「始めてすぐに嫌になったらどうしよう」とか「道具代とか月謝以外のお金はどれくらいかな」「保護者会とかあったら面倒だな」etc. . .

そういう気持ち本当によくわかります。だから、この記事では、習い事を始めるにあたって気をつけることや、お子様が途中で嫌だと言い出したときの対処法をお伝えします。

考えすぎない

何かを始めるって、とても勇気がいります。

実は、人は現状を維持することを好みます。特に、必要性がそこまで高くない事についてはなおさらです。

ちょっとでもやろうかなと思うなら、まずは情報収集、、、ではなく、体験することです。

情報というのは、自分にとって都合の良いことしか集められないと思ったほうがいいです。必要性が低いことについては、やらない理由を集めることになるかもしれません。習い事に限らず、情報は必ず体験を伴って得るべきです。体験があれば、実際にどうかの想像がしやすくなります。

過渡に期待しない

例えば、「悲観的な性格を直したいな」と思っている人は、ほぼ変われません。「悲観的な自分」を受け入れていないというのと、何かの問題の責任として「性格」を挙げているに過ぎないのです。習い事を始めるときにメリットやデメリットを調べることもあるかと思いますが、参考程度にとどめるべきです。今抱えている問題は「今の自分」で解決できるように環境を整える努力をしたほうがよっぽどいいと思います。習い事はあくまで、楽しむ事を前提にしましょう。

最低3ヶ月は続ける

いざ習い事を始めてみたとして、最初の頃はやることなす事が先輩達のようにはいかず、悔しかったり、恥ずかしかったりで、やっぱり向いてないかもと辞めたくなります。でも、それは「できない自分」への言い訳です。誰でも最初は初心者です。できなくて当たり前だし、成長のしかたも十人十色。

また、職場や学校もそうですが、人は新しい環境に慣れるために、3ヶ月以上はかかります。でも、半年も経てば、だいたいの人間関係ができてきて、自分の居場所になります。

だから、例えばお子様が、当教室で空手を始めて下さったとして、数回の練習で「辞めたい」と言い出しても、なんとかして通わせて下さい。そのうち、通うことが当たり前になります。

1年やったら辞めてもよい

1年ごとに習い事をそこで続けるべきか、他に移るか、別の習い事に切り替えるかは考えたほうがよいです。

1年やって、「辞めたい」とか「人付き合いが嫌だな」とかを思うなら、さっと次に行くほうがストレスなく色々な経験ができます。その場合もそれまでの経験が無駄になることは決してありません。(ちなみに当教室は保護者会はありません)

お金の心配は相談

「月謝が払えない」はさすがにどうしようもないですが、例えば空手なら、防具代とか昇級審査、大会出場にお金がかかりますが、もし、あまりお金をかけたくないというなら、道場の稽古のみとして、試合には出ないとか、しばらく昇級審査は受けずにいて、ある程度実力がついてから飛び級を狙うなど、いろいろできます。お金は確かに大事ですが、それが理由で何もしないのは、とてももったいないと思います。それぞれの習い事先で相談すべきです。

最後に

少しでも、何かを始めようと思っている方々の後押しになればと記事を書きましたが、いかがでしたでしょうか?

当教室もいろいろな練習生も見てきましたので、ご質問やご意見など、ございましたら、いつでもご連絡下さい。

空手で得られること

全てのことに意味があるというか、意味づけはできます。では、空手でしか得られないことってあるんでしょうか? 

本記事では、空手での学びをご紹介します。

その1 やり抜く力

空手の稽古は基本動作の反復が多いです。当然、比較的面白くない時間なのですが、それでもやり続けるのが稽古です。これが、やり抜く力を鍛えます。

その2 自己肯定感

また、基本動作は一つ一つ丁寧にやろうとすれば、その分自分への意識が向きます。それが自己肯定感を高めます。自己肯定感とは、「自分のことを肯定すること」「ありのままを受け入れること」なのですが、自己肯定感が低い人というのは、まず、価値基準が他人にあり、相対的に自分の考えを前面に出せていません。他でもない自分に意識を向けることが、必要なのです。

指導者としては、一人一人に丁寧に気づきを与えつつ、自分で自分のことを考えさせるという、難題ではあります。

その3 忍耐力・集中力

同じ動作の繰り返しは忍耐が必要です。また、だんだんに集中が切れてしまいますが、集中力を持続できるような声掛けなどで、自分で集中力の低下に気づけるようになります。

その4 瞬時の判断能力

組手では、突きだけでも何通りもの出し方があり、そこに駆け引きの要素もが加わります。常に思考しないと相手にやられたい放題になります。不足の攻撃に対して、反射的に対応しつつ、次の動作を考えなくてはいけません。何通りもの可能性を考えて、最善手を短時間で選択するという思考の訓練ができるといえます。

その他 優しさ

人は強くなると優しくなります。強くなる過程で、自分が痛い思いをしたり、負けた時の悔しさを知ります。きっと、それが他者への共感につながり、優しくなれるのだと思います。

あとは、もしかしたら、嫌なことをされても、最悪の場合は自らの武力でねじ伏せることができるという自信からかもしれません。

コロナウイルスと子供の教育どっちが大事?

ちゃんと効果判定していますか?
なんとなく良さそうな対策をしていませんか?

コロナウイルスの予防は国を挙げての取り組みが必要です。でも、ちゃんと科学的に対策の有効性は検証されていないように感じます。本記事では子供にとってのコロナウイルスの脅威と、教育についての考察です。日本におけるコロナウイルスの健康影響については、8月末の1週間のコロナ関連データから推定を別記事で述べました。「ちゃんと体動かしていますか&感染症の動向9月7日時点まとめ
インフルエンザと比較したコロナの影響と子供から大人への感染拡大の影響についてが本記事の趣旨となります。

まずは、アメリカCDCのオープンデータから作成したグラフをご覧ください。2020年中にコロナウイルスまたはインフルエンザウイルスで亡くなった方を示しています。これをみるとコロナウイルスによる死亡はインフルエンザよりも高齢側に偏っています。この理由は明らかになっていません。若年はすでに旧コロナに感染していて交差免疫があるとか、BCGがよかったとか、いろいろ言われていますが、決定的な説明にはなっていません。

こちらはコロナウイルスの年代別のPCR陽性者数と死亡者数から死亡率を算出したグラフです。これもCDCのオープンデータからです。「ちゃんと体動かしていますか&感染症の動向9月7日時点まとめ
で示した日本における死亡率と同様です。

子供は感染している確率も大変低く、大人と違って容易に感染しない可能性もあります。しかも、様々な国の感染伝播に関する研究でも、子供から大人への伝播は確立が低いようです。それらをまとめた論文では、

学校や保育園の再開は高齢者の死亡に対する影響はない

Jonas FL, Acta Pediatr, 2020.

と結論づけています。

大人の感染も自宅外からと考えられるので、子どもたちを自宅にいさせることで大人を自宅にくぎ付けにする作戦という意味では効果的かもしれませんが、全く働かないでいい家庭なんてほとんどないし、働く親だって、主婦・主夫だって、ずっと子供といたらさすがに参ってしまいます。

コロナウイルスに関係なく、子供たちが社会的に孤立することをうつ病のリスクを高めるという報告もあります。また、将来のための能力の獲得や成長機会が奪われてしまうことは、大変悲しいことです。

「今」ももちろん大事ですが、子供たちにとっては「未来」があることを忘れてはいけません。

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非認知能力の伸ばし方_玄関のくつ_

皆様、突然ですが、玄関のくつを脱ぎ散らかしていませんか?

我が家も気が付けばそうなっていることが多いのですが、玄関で「くつをそろえる」という行為はお子様の非認知能力を伸ばすチャンスです。当空手教室でも欠かすことができない指導の1つです。

くつをそろえることは、マナーとしても重要です。他所様に訪問した時にも、挨拶ができていたり、靴をそろえたりなどのマナーができていると好印象ですよね。でも、くつをそろえることはマナー以外にもメリットがあります。

振り返る

くつというのは、とにかく忘れられがちです。なぜなら、くつを脱ぎながら、なにか会話したり、次の行く先に目をやったりということができてしまうからです。そこで、

お子様には是非、くつをそろえることを意識させてあげてください。

くつをそろえることに意識が向くようになると、他のことでも、いったん振り返るということが無意識にできるようになります。振り返りが学力試験でもとっても大切なことは、人生経験を積むほどに痛感しますね。

自信になる

また、くつをそろえることができるようになると、それ自体が自信になり、他の細かいことにも意識が向くようになります。根拠のない自信は幼少期でないとなかなか得られない能力なので、小さいうちからの心がけが大切です。1歳でも不器用ながら靴を脱ぐことはできるので、そのたびにそろえて置くように指導していけば、3歳にもなったころには親に注意してくるほどになります。(体験済みです)これは公共心の芽生えともいえます。保育園や幼稚園でもお友達のくつをそろえてあげたりなんかもしてくれたらうれしいです。

指導の仕方

難しく考えず、「靴がそろっていると嬉しいな」とか「お靴さんがばらばらで悲しそう」とかで十分です。くつの置き場所にテープでマークするという方法もいいですね。注意したいのは、

できなくても叱らない

ということ。重要ですのでもう一度言います。

叱らないでください

叱ると子供はやらなくなります。3度言ってできなかったら、親が手本を見せましょう。親が自分の靴をそろえているのを見せていると、子供もやるようになります。後になって靴がそろっていなかった時に

「くつそろえた?」

と聞いてみたり、ふらっと玄関に行って

「大変!靴が泣いてる!!」

なんていう小芝居もすると楽しく取り組む工夫です。大切なことは楽しい雰囲気で教えるということですので、ご家庭それぞれで工夫してみてください。

ちゃんと体動かしていますか?&感染症の動向9月7日時点まとめ

コロナウイルスの驚異はとどまるどころか、むしろ拡大しているようにすら感じられます。この驚異の中には、感染それ自体ももちろんですが、特に小学生や中学生にとっては、成長が機会が奪われ、格差が広がっていってしまうことも危惧されます。もちろん、できる子はどんどん成長していけばいいのですが、そうではない子にとっては、危機的状況です。自粛中だからと言って、こもってばかりではいけません。

この記事では感染のみを考慮した驚異と運動の観点からの成長機会の損失を考えていくことにします。

感染の驚異

まずは日本全体の人口への驚異を考えてます。コロナウイルスによる致死率は年代ごとに変わります。以下の表は日本の全人口が感染した場合に想定される死者数です。その下が表から作成されたグラフです。週の報告数を用いるのは現在はワクチン接種が進んでおり、過去の数値を参考にすることによるバイアスを除くためです。なお、死亡者数は感染から遅れて増えてきますが、感染者数が減少に転じていることを考慮すると、概ね妥当な推論ができると考えています。

年代人口(単位 万人)重症化率死亡率想定死亡者数
(単位 万人)
~9歳95200
1 0代1091000
2 0代126700.0000380.049
3 0代13740.000020.000180.25
4 0代17840.000330.000641.2
5 0代 16810.000790.00213.6
6 0代 15290.00120.01117.5
7 0代 16460.00480.04573.7
8 0代以上11980.00130.12148.9
合計125300.000350.009245
人口は総務省統計局の人口推計(令和3年8月版を使用); 死亡率と重症化率は厚生労働省のオープンデータで8月25日から8月31日のPCR陽性者、死亡者、重傷者より算出; ちなみに令和3年9月5日時点で、累計死者数は10万人あたり13.0人。2020年の累計では10代までの死亡率は0、20代では6-8月で0.01%です。

20代以下の死亡率は、かなり低いものとなっています。これを以て子供は安全だからコロナは大丈夫などと言うつもりはありませんし、重症化も嫌だと思います。コロナ流行前の死亡統計では、40歳未満の肺炎での死亡はだいたい10万人あたり0.8人、40代は1.5人、50代で7人程度とされていたので、人口に当てはめると、肺炎で亡くなる方は40代までで1000人弱/年となります。上記の表の数字と比較して、全人口に感染するという極端なシミュレーションにはなるものの、コロナによる想定死者数はその10倍以上です。ただし、現在の感染者数は2年間で延べ約160万人程度ですので、感染確立からすると、全国民が感染するまでには10年以上はかかります。そう考えると以前からの肺炎死者数と同定度ともいえるかもしれませんが、肺炎は様々な疾患を含んだ数、コロナはコロナ単体での死者数ですので軽視は禁物です。ちなみに、80代以上の肺炎での死亡は130万人/年です。

コロナウイルスワクチン2回接種完了は65歳以上で87%、全年齢では42%となっており(つまり65歳未満では30%弱)、ワクチン接種による死亡率抑制効果が大きい高齢人口ではすでにワクチン効果を織り込み済みの死亡者数とも考えられます。一方、若年~壮年世代ではワクチン接種がこれから伸びるので、ワクチンの効果が想定通りの感染抑制効果9割なら、上記想定から大きく数値が引き下がって、22万人~3万人以下にはなるのではないでしょうか。(死亡率も下げるようなので、もっと少なくなると思います)

ちなみに、9月7日現在までのワクチン接種後の死亡は1000人程度となっています。因果関係があったとしても、コロナウイルスによる死亡者の減少数はワクチンによる死亡を極端に上回ります。

感染以外の脅威

一方で、自殺率の増加などに代表される、感染以外の脅威もあります。(社会的影響とでもいいましょうか)教育機会の減少、運動機会の減少、社会的かかわりの減少は死亡率が0%の10代まで(あるいは30代までも含めてもいいかもしれません)の若者にとっては、知識や技能の習得ができないという、将来に関わる問題の方が大きいといえます。日本財団・三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社による調査レポートでは、学力格差(世帯の収入により異なるようですが、議論が複雑化するので、割愛)、学校等で従来経験されてきたイベントの減少により非認知能力の低下が示唆され、精神的安定も10%ほど低下しているようです。

ちなみに、自殺者数が増えているなどと言われていますが、2020年度で11年ぶりに増加(3.7%)と騒がれていますが、母数自体が2万人程度で日本の人口が1億2千万人なので誤差範囲です。

スポーツと教育の研究者である中野貴博先生によると非認知能力と体力には関連があるようです。(参考)幼児379名を対象とした調査で、運動能力と非認知能力の関連を調べてみると、25m走や立ち幅跳び、ソフトボール投げの成績が良い幼児は非認知能力も高かったとのことです。幼児の成長は早く1年の中でもどんどん変わるため断面的な研究では必ずしも因果を導き出せませんが、直感的には運動によって、思考力や協調性など学ぶところが大きいと思われます。

コロナウイルスによる健康上の被害が少ない世代にとって、コロナ禍で学力も学力以外の能力も奪われているといえます。「感染対策をしたうえでの運動によるベネフィットは健康上のリスクを上回る」、「将来を担う子供たちの成長機会を失ってはいけない」と考えて教室を開くことにしました。

事実ベースで推論をしているつもりですが、端折っている箇所もございます。ご意見等ございましたら、下記にお願いいたします。

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