夏日が続いていてしんどいですね。朝玄関から出るたびに、家に帰りたくなります。そんな暑い日が続いていても、空手の練習はあります。幸い当教室にはクーラーがついているのでまだマシですが、体育館等で練習していた時を思うと、、、
暑い中練習する時に、最も心配なのが、
そう
熱中症
本記事では熱中症についての啓発をしたいと思います。
熱中症ってなに?
まず、そもそも、「熱中症ってなんだ?」って話興味ありませんか?なければ、下の方の「熱中症の対策」セクションだけでも読んでいってください。
熱中症とは
熱中症というのは、簡単に言うと、身体の中に熱が籠ってしまっている状態のことをいいます。風邪とかでしんどいのは、細菌やウイルスと戦うために身体が発熱するからです。体温が上がると脳はその機能を守ろうとしてダウンします(意識障害)。ちょうどパソコンなんかも負荷をかけすぎて熱が上がりすぎたときは強制的に落ちますよね。そんな感じです。通常は体温が上がりすぎないように、汗をだして、気化熱を利用して体表面の温度を下げようとします。しかし、例えば、気化熱で下げることができないほどの高気温だったり、脱水で汗が出にくいなどの状態では、十分に体温を下げることができずに身体の中の温度が上がっていってしまいます。
熱中症の症状
人によりけりではありますが、よく訴えがあるのは、
- めまい
- ふらつき
- 吐き気
- 頭痛
- 筋痙攣(足を攣るとかそういうのです)
- 意識障害(ぼーっとしたり、眠ってしまったり)
怖いのは、軽微な症状から徐々に悪くなるのではなく、急に意識障害までいくことがあることです。
熱中症の対策
よくある勘違い
やってはいけない、けど、そう考えがちなことを書いておきます。
気温が高いから熱中症になる➤クーラーを切らすな!部屋を南極並みに冷やせ!!
暑いからといってクーラーを20度くらいに設定して、熱中症になった人をそこに押し込む方々がいますが、だめです。なぜならば、あまりに涼しい部屋の場合、身体の表面は冷えるのですが、同時に体表面の血管が収縮して内部にある血液が熱を持ったままになるからです。子供とか老人は体温調節が苦手なので、表面体温が正常でも内部の体温(深部体温)といいますがすごく高いことなんてざらにあります。(コロナを機に表面体温を測る機械がバズってますが、実際の診療で発熱が疑われる人には使いません。信用できないからです。)
水分が足りない➤とにかく水を飲ませろ!
熱中症になるまでに、多くの水分が失われていることは確かです。なので、水分摂取はものすごく大事なのですが、「水」ではまずいです。失われた水分は汗として放出されているわけですが、同時に塩分も外に出て行ってしまっているからです。最近は飴で塩分を取れる商品も売られていますが、やはり水分と同時摂取が望ましいので、スポーツドリンクやミネラル成分を含んだ麦茶などがよいと思います。
おしっこいっぱい出てるから脱水じゃない➤練習しろ!
尿は腎臓を通る血液が濾過されて作られます。当然、脱水の時にはいったん濾過された水分が再吸収されますが、そうはいっても、大量に血液が流れているので、必ずしも必要な量が再吸収されるとは限りません。体温が高くなると、身体のアラートとして心拍数があがりますから、心臓から体に向かう血液の量が多くなります。そうすると、本当は身体としては水分が足りないのに、尿として出て行ってしまっているということも往々にしてあるのです。だから、お子様がいつもよりやたらトイレに行くなと思ったら、それは熱中症のサインかもしれませんので注意してください。
予防のためにやってほしい対策
熱中症の予防のためには、当然日々の生活の中での疲労回復も大切です。十分な睡眠やバランスのよい食事などは当たり前として、その他に注意したい対策を列挙します。
- 細目な水分摂取
- 細目な休憩
- 首に濡れタオルなどを巻いておく(汗の代わり+首の血管を通じて冷える)
- クーラーは25度~28度程度にしておき、換気も同時にする
なっちゃったときの対応
がんばって対策しても、なっちゃうものは仕方がありません。なってしまったときの対応も覚えておくのがよいでしょう。キーとなる考え方は、
「とにかく深部体温を下げる」
これにつきます。加えて、熱中症の時というのは、血管が開いて血圧が保ちにくい状態でもあるので、脳への血流が少なくなりがちです。座っている時は、リラックスるしているのに、頭が心臓より上にあって血液が届きにくい状態なので、失神などの危険が高まるので是非やめてください。具合が悪い時は寝かしておくが吉です。あんまり具合が悪くて口から水分を摂ることもできないようなら、迷わず救急車を呼びましょう。
ということで、熱中症になってしまったときの対応は以下のようになります。
- 首、脇、股間、手足を冷やす
- 涼しい場所に移動する
- 水分をとる
- 横になる
- (物凄く具合が悪かったら)救急車を呼ぶ
熱中症対策でした。さらっと書いたので、細かい部分で実際とは違う箇所もありますが、とにかく伝えたいのは、最後のほうです。今年の夏はとにかく暑くなりそうなので、覚えておいた方がよいと思います。
関連記事