空手を自主練習するときに気をつけたいこと

ゴールデンウィーク明けの練習で、レベルアップしている生徒さんが多くいらっしゃいました。よくよく聞くと、ご自宅で練習していたとのことで、本当に喜ばしいです。

ということで、今回の記事では、自宅で稽古するときの注意点を書きます。

自宅と練習場の違い

まずは、自宅と道場などの練習場の環境の違いについて、考えてみましょう。この違いは、新型コロナウイルスで生活の一部になりつつあるオンラインレッスンでも、注意したいことかなと思います。

  1. 指導が声のみ
  2. 指導者や練習生の姿がない、あるいは、立体感がない
  3. 練習場所が狭い
  4. 突きや蹴りを当てる対象がない
  5. 他にも面白いことがある

練習の質

1.指導が声のみ
これはオンラインレッスンや動画による学習の際に、まだVRやARは一般的ではないので、画面を見ながら、講師の動きの説明や注意点などを覚えていくのだと思いますが、実際に必要な練習というのは、自分がもつ身体のイメージと筋肉による実際の動きを同調させることですので、どうしても、指導者が、文字通り手取り足取りに形を整えてあげることで上達していきます。音声と視覚のみでは片手落ちですので、第三者的視点を補う必要があります。ご家族からの助言や、自分の動きを動画で撮影して、ビデオと同じ画面に移すなどの工夫が有用です。

2.指導者や練習生の姿がない、あるいは、立体感がない
特に子供は自分の体格に近い、同級生や先輩の動きをみて、動きを覚えていきます。自宅だと、自分以外に練習生がいないので、学びの効率がやや落ちます。加えて、画面越しの見本には立体感がないので、画面に映る映像以外の側面を見ることができません。この辺りはVR・ARの発達に期待したいと思います。

3.練習場所が狭い
空手のその場基本であれば、畳半畳分のスペースがあれば、できます。しかも、その場の基本は筋トレ的な要素もあり、その質を高めれば、全身運動が省スペースで実現できます。ただ、空手は対人の技術であり、攻撃には体重を乗せないといけませんから、その意味では基本稽古だけなく、体重移動ができる分だけのスペースが必要で、やはり2~3畳分はほしいですね。省スペースで練習するなら、ステップの練習として、重心を一点に保ちつつ、足の位置を入れ替える練習もおすすめです。

4.突きや蹴りを当てる対象がない
初心者、特に子供は、腕や足を伸ばしきった時の筋肉での制御がうまくできないので、まじめに思いっきり空にむかって突き蹴りをすると、関節を痛めます。加えて、力の伝え方がわからず、その場でのバランスを保つことを覚えてしまいます。このことは、練習場での指導の際にも気をつけたいことであり、当教室でもなるべくミットや、時に指導者の身体に突きや蹴りを当てさせるようにしています。やっぱり当てないと拳を握らない癖がついてしまいます。昔は巻き藁をたたいて拳を鍛えていました。お子様がご家庭で練習する場合でミットなどが用意できないときには、保護者様の手や身体で受けてあげるようにしてあげるといいです。きっとその痛みでお子様の成長を感じられると思います。


端的にまとめてみました。参考になれば幸いです。

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投稿者: keisuikansagamihara

相模原市中央区の空手教室です。

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