突きが飛んで来た時の安全地帯

競技空手でも、実戦でも相手の突きは怖いですよね。相手の攻撃をもらわずに、自分だけが突きや蹴りを当てられる状況が理想的です。この記事では突きに対して安全な位置を取るにはどうしたらいいかを考えます。(蹴りは後日、考えます。)

安全に動けるタイミング

当然、相手と3mも離れていれば、攻撃はされませんから安全ですが、それなら走って逃げろということになりますし、なんなら戦うなが正解になっちゃうので、離れた位置以外の状況を考えます。

まず、相手が突きを出し、動かない自分に被弾するまでを考えましょう。
(A)相手は、目の前にいる自分に対して、その距離で十分に効かせられる形での攻撃を狙って、肘を伸ばし始めます。
(B)肘は伸び、身体は前傾、前足が前に踏み出されます。
(C)自分に当たります。

さて、このAからCまでのタイミングのどこで、どう動いたらいいでしょうか?
Aの時点では、下がったり、横によけても、相手はBからCの間で調整できますし、無理目なら攻撃をキャンセルするでしょう。
Bの時点では、身体の前傾と前足の踏み込みがされた後ですので、もう攻撃のキャンセルはできません。
Cの時点だと、当たっているので駄目ですね。

相手の肘が伸びて・身体が前傾している、つまり、相手が重力に身を任せてしまっている状況では、もはやコントロールができない、キャンセルできないことになりますから、このタイミングで回避動作を入れるべきです。

ダッキング

以前の記事「ダッキングは本来の空手じゃないのか問題」で、ダッキングは伝統的な空手の技術としてありましたっていう趣旨のことを書きました。ダッキングは相手の攻撃を避けつつ、自分が優位に立つための技ですので、競技空手においては有効ですし、実戦でも使いどころを間違わなければ、余裕を持って戦えます。

ポイント重視ではない、一瞬の攻防をつき詰める日本空手協会の試合の中でも、ダッキングは有効に使われています。ダッキングでは、相手の攻撃を空振りさせて、後ろをとり、自分優位の状況に持ち込むことができます。

ダッキングは、前述のBのタイミングで、相手の狙いである頭部への被弾を避ける動作です。相手にとってはキャンセル不能のタイミングでの回避動作なので、ずらす距離は20cmもあれば十分です。頭だけを動かそうとすると首による固定でうまくいかないので、自分の肩を相手の脇に当てに行くような感じで動くとうまく行きます。

ダッキングの感覚は、練習で慣れるしかないです。ディフェンスが神がかっているフロイト・メイフェザーを参考にコンパクトで相手をコントロールするダッキングを目指してください。

ついでに言っておくと、上体を後方へ逃がす回避方法、スウェーバックは直線的な突きだと、追われてしまう可能性があり危険です。競技空手においても、審判目線だと、ぎりぎりで見切れるほど、相手の突きが有効に見えてしまうので、ポイントを取られてしまうことがあります。私もそれで何度悔しい思いをしたかわかりません。旗を上げた審判をどつきたくなっていたことはココだけの話にしてください。

避けるだけじゃダメ

避けたまま何もしなかったら、次の攻撃が飛んでくるでしょう。屈んだままなら、膝蹴りが顔面に被弾してしまうかもしれません。投げられるかもしれません。相手が空振りの後に体制を立て直して近距離の突きを出してくるかもしれません。

避けることができたら、次に主導権を握るのは自分です。必ず、攻撃しましょう。相手が攻撃してくるという地獄の先に天国があります。

どうやって?

例えば、ダッキング直後は自分の背中相手の拳・腕があるものの、足の位置関係は正面対正面のままです。これだと、自分も攻撃できません。

どうするか?

足を動かしましょう。もともと左足を前に構えていたら、ダッキング後に動かせるのは右足1択です。この右足をどこに置くかで、次にできる攻撃が決まります。

外側
相手の次の攻撃を防ぎつつ自分が攻撃するなら、相手の腕を抑えている手以外での攻撃です。上段・中段逆突きがやりやすいかもしれません。蹴りだと、手で相手を抑えることが難しくなりそうです。


投げに行くのもいいですね。最もタイムロスが少ないのは、ダッキングからの入身投げです。避けてからはリスクも最小ではないでしょうか?決まらなくてもクリンチに持ち込めます。

内側
ダッキングの後に、後ろ足を自分の背中側におくりつつ、前足を固定して、腰の回転方向に相手を巻き込むと、前足に引っかけて倒すことができます。そのあとは、盛大に突きを極めちゃってください。ただし、これが失敗すると、相手に背を向けている分、反撃された時の対応が難しいので、よく考えて使うことをお勧めします。


いかがでしたでしょうか?相手の突いた腕の外側から背中側が安全地帯です。そこに身を置けるようにして、即攻撃で決めれば、反撃を許しません。

是非、練習してみてください。

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投稿者: keisuikansagamihara

相模原市中央区の空手教室です。

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