頑張れば頑張るほど疲労は蓄積して、目の前の練習がきつくなりますよね?息が切れ、肩で息をし、両膝に手をついて、下を向く。。。こんな状態です。気合を入れたり、息吹で呼吸を整えること以外の対処方法があります。
つらい時の顔
練習がきつくて苦しい時の顔は苦悶様の表情です。なぜつらいかというと、全身の筋肉が酸素を欲しがっているからです。通常の呼吸では賄えないほどの新鮮な空気を要求されるがために呼吸が早くなります。そして、不思議なことに身体の疲労を少しでも和らげるために、身体は積極的に休もうとするのですが、なぜか関係ない表情筋まで休むので、上まぶたや頬は下がり、口は半開きになります。これがつらい時の顔です。
呼吸を整えるための努力
別記事で気合や息吹で息をしっかり吐くと、そのあと多くの新鮮な空気が吸えることをお伝えしました。しかし、これらの方法は一瞬です。特に試合ではきつくても競技を続行しなくてはいけない場面がでてきます。練習でもきついからとその度に休んでいたら、成長が遅れます。(もちろん、加減はありますので、限界の一歩手前が理想的ですね)気合や息吹は一時の効果であるなら、継続的に新鮮な空気を得る必要があります。そのための工夫は、そう、
「笑顔」
です。
笑顔の効果
身体は頑張っているのですから、表情筋にもしっかり働いてもらいましょう。きついときに上を向くのは、気道を真っ直ぐにして、少しでも抵抗がないようにしたいからです。口を単に開くと、「いー」の口の形になるのが自然ですが、それだと、下唇の方が開きます。でも、これだと口から肺にかけての通り道はL字になっていまいます。
そこで、おすすめなのが「笑顔」です。
笑顔を作ろうとすると、口角が上がり、上唇が上がります。すると、下唇が開いている時と比較して、より直線的に口と肺がつながります。
「つらい時こそ笑え!」
というと根性論のように聞こえますが、実は合理的なアドバイスだったということですね。(高校時代は根性論として笑えと仲間に言っていましたが、間違えてなくてよかったです)
いかがでしたでしょうか?心理学的にも笑顔になると脳をだませるというような趣旨の研究があるのですが、心理のみでの説明は個人的に受け入れがたいので、身体的な医学的解釈が好きです。
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