AI時代を生きるための処方箋

AIが何か説明できますか?「機械が勝手になんとかしてくれるんでしょ?」という認識の方が多いんじゃないかなと思いますが、どうでしょうか。私自身が統計や機械学習などを勉強する機会が多く、子供にどんな教育をさせたらいいかと悩みます。

AIが人間の仕事を奪うとか、そういう言い方で不安感を煽る記事も多いので、この記事ではAI時代でも活躍する人はどんな人なのかを考えて見たいと思います。

AIとは

AIというのは、artificial intelligenceの略で、人工知能という漢字があてがわれています。統計学をベースに発展してきたものであり、画像認識や生体認証、文章からの推論などが行なえます。大量の似たような情報に基づいて、機械が学習して、課題に対するそれなりの答えを用意してくれるということです。

つまり冒頭の「勝手に」の部分はあってます。

AIがやってくれること

AIが「なんとか」してくれる課題は、人間が考えます。課題を設定して、それを機械に問いかけると、答(の候補)を出してくれるということです。しかも、そのAIにしても、どの種類のAIを使うのかとか、どの程度の答えを求めるかなどは、あらかじめ決めておかないといけません。

人間がやること

AIが出したどの結果を用いるのか、その結果についての考察、課題への応用方法などは人間が決めることです。例えば、晩ごはんのレシビについてAIに尋ねたとして、AIは

「あなたの最近の食事状況と冷蔵庫にある材料、季節などから、カレー、シチューが最適です。」

と教えてくれます。その後、カレーにするか、シチューにするか、はたまた、面倒だからと出前を取るかを決めるのは誰かという話です。

求められる能力

つまり、今後求められる人材は、

「客観的なデータや主観的であっても定量的に蓄積したデータをAIを使って分析し、その結果について考え、新たな価値観や改善点を挙げることができ、それらを導入するための方法を現場に即して創造できる人」

だと、言えます。野村総合研究所が今後機械が代替できない職種の特徴として、以下の3つを挙げています。

  • 創造力:芸術や宗教のような抽象的な概念を整理・創出すること
  • ソーシャルインテリジェント:他者との協調や説明、説得、サービスなど
  • 非定型:変化が大きく、臨機応変さが求められるもの

今の子供に課せられた課題

上の特徴を見ると、パソコンが使えたり、プログラミングができる事じゃないことがわかります。むしろ、コミュニケーションや応用力、そして幅広い知識が求められていそうです。だからこそ、文科省はプログラミング教育において、プログラミング自体のスキルではなく、その思考方法に重点を置いたのだと思います。(プログラミング教育については別記事「子供に教えたいこと_プログラミング教育?」をご覧下さいから)

どう学ぶべきか

AI時代には、文章や言葉、数字の読解力が不可欠で、それらを使って幅広い知識と経験を得ておく必要があります。また、課題を見つけるためには、常に疑問をもち、自ら考えようとする姿勢が大切で、その考えをサポートするのも、膨大な知識と経験です。

だとすると、子どもたちの学びは、「今までの勉強ではなくて」ではなく、「今までの勉強に加えて」さらに様々な体験や多様な他者とのコミュニケーションスキルなど人間力を高めていくということになります。

勉強し続けるには、強制では無理で、自発的な好奇心・探究心が強いほうがよいことがわかっています。その好奇心を養うには、多くの主体的な体験、そして多様な人との交流で視野を広げていける環境を親が用意してあげることなのだと思います。(習い事については別記事「習い事の見つけ方」)

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投稿者: keisuikansagamihara

相模原市中央区の空手教室です。

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