スポーツの経験がある人で、イメージトレーニング、いわゆるイメトレをしたことがない人はいないと思いますが、イメトレのやり方を考えることはあまりないかと思います。
この記事ではイメージトレーニングのやり方をお伝えします。
イメトレの重要性
人間の脳は動きをイメージしただけで、その動きをするための部位も活動する事は以前の記事「虚と実、意識と無意識」でもお伝えしたかと思います。それは、全身のあらゆる部位でも同様の事が起きていて、目の動きや感情もイメージするだけで、変わります。
ビジネスでのプレゼンや試験前でも、イメトレをしておくことが有効なのはそのためです。
バスケットボールでのフリースローの成績を比べた研究では、
- イメトレ+練習
- 練習のみ
- イメトレのみ
- なにもしない
この順で成績が良かったと報告されました。
元々練習で培った運動イメージがあるからこそ、イメトレが有効になるのだと思いますが、すごくないですか?他にも、イメトレによる筋力増大効果が示された研究があったりもします。
イメージの仕方
イメージは脳のあらゆる部位を活性化させます。だからこそ、テキトウなイメージだともったいない時間を過ごすことになってしまいます。
イメトレの際には以下のことに注意してください。
- 詳細な環境、雰囲気
- 環境中での感情
- 相手の特徴
- 自分の視線
これらをイメージは詳細で、リアリティがあるほど、良いです。それらがイメージできたら、いよいよ習得したい動きをイメージしてください。ここで大事なのも、
リアリティ
です。
空手の蹴りなら、蹴りはじめの時の手の位置や形、相手の反応、蹴りの軌道、蹴り終わりのときの相手との位置関係、相手の反撃等、をイメージする事になります。(審判からの見え方も研究してみてもいいかもしれません)
なににせよ、
「イメトレで掴んだヒントを実際の練習で試して、そこで得た経験が、イメトレのリアリティに活かされる」
という循環が大切です。
気をつけること
第三者目線での自分の動きをイメージすることは、動き方を分析するにはいいのですが、実際の動きに近づけるためのイメトレにはなりません。動きの習得のためには自分目線でやりましょう。
また、いくらイメトレとはいえ、あまりにも実力に見合わない動きは、脳が筋肉の動きをイメージしにくいので、モチベーションの管理目的以外では注意しましょう。
ちょっとできない、ちょっと難しい動きをイメージする。
その積み重ねで、不可能とすら思えた動きも、いつかイメージできるようになり、そして、実際にできるようになります。
いかがでしたでしょうか?
イメトレはいつでも簡単にできます(お風呂の時間でも、通勤通学の時間でも)が、テキトウにやると、とってももったいないです。是非、イメージ力を強化して、イメトレの質を上げていきましょう。
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