今日の相模原市の天気は雨模様のようです。雨の日ってお子様とどうやって遊ぼうか悩みますよね。ご自宅でできる運動については「あなたの足は健康ですか?」でお伝えしたかと思いますが、今回の記事は、指の器用さを育てることについての記事です。
指の器用さは巧緻性といいます。手先を動かす活動は、少ない運動量で脳の広範な部位(運動やと感覚野、小脳など)を刺激します。幼少期の巧緻性を伴う遊びは脳の発達に有用と考えられており、モンテッソーリ教育でもハサミや針を積極的に使わせているようです。小学校受験でも紐結びがテストでだされて、その子の発達具合を見る一つの指標になっています。
巧緻性と関連すること
日本人を対象にした教育関連の論文をいくつか見る限りは、巧緻性と学力の関係を調べた研究ではその関連性は見いだされてはいないようですが、巧緻性と子供の特性の調査では、知的好奇心や生活の自立度と巧緻性で関連がみられとのことでした。知的好奇心は将来的に自ら学ぶ原動力になりますので、学校の試験で計れるような学力と巧緻性は関連しなくても、知的好奇心を育むことで、学習能力を向上させることが期待されます。
巧緻性を高めるには
「子供に教えたいこと_プログラミング?」の結論でも述べたように、今子供の教育で大切だとされていることで、特別なことはありません。日常生活でできうることをいい感じで宣伝されているに過ぎないのです。
例えば、子供とのかかわりで巧緻性を高めるには、以下のようなことが浮かびます。
- ハサミ
- 編み物や刺繍
- 料理で包丁を使う
- 紐結び
- 折り紙
特に折り紙は巧緻性と両手の共同、空間認知の能力、集中力を伸ばす遊びとしての要素が詰まっていますし、必要なものが紙だけなので、取り組みやすいかと思います。算数で図形の問題がでますが、頭の中だけで補助線を引いたりなんだりするよりも、経験的に「こうなりそうだな」みたいな想像も理解の上では大変重要です。
もちろん試験の時などは想像力だけでは時間が無くなってしまうので、解法を覚えていくことが有効なのですが、勉強がただの勉強になるとつまらないので、実際に紙を折ったり、切って展開するという遊びを取り入れると勉強が遊びになりやすいです。(私の通っていた塾の先生もいきなりテキストを破いて、問題の通りに紙を折って見せてくれました。そのあと鳥とか虫とかに変形させてくれて、それが面白かったのを覚えています。)
加えて、折り紙では「こう折ったら、どうなるかな?ああかな?こうかな?」と試行錯誤の末に一つの作品ができあがります。その過程が、お子様の考える力を伸ばし、また、出来上がった時の達成感も気軽に経験できます。
紐についてもいろいろな結び方を覚えておくと、サバイバル術にもなったりと有用ではあるのですが、結ばれた先にある工作物を想像しにくいので、外でブランコやロープウェイを作ってあげて、結び方の強度を体感させるほうが面白いかなと思います。
いずれにしろ、遊びですので、親にとっての正解をなるべく教えないようにして、子供にとって楽しくできる雰囲気を大切にしてください。大人にとって、勉強はいわゆる「お勉強」なんだと思いますが、子供にとっての勉強は必ず遊びの中にあります。
いかがでしたでしょうか?ハサミや針、包丁なんかは鋭利なので目が離しにくいかもしれませんが、折り紙だったら、小さいお子様でも安心してさせられます。是非、雨の日の遊びに折り紙を取り入れてみてください。
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