子どもの教育って難しいですよね。一筋縄じゃ行かないと日々痛感します。多くの親御様が子供には「素直」ないい子になってほしいなと考えなかった瞬間があると思います。(いい子って何?という話はおいておいてください)この記事は、お子様がいう事を聞かないときに、
「あんまり悪い事ばっかりすると知らないからね」
なんて言ってたら、そのお子様が社会の成功者になるかもしれないという話です。
ある研究でまさに「憎まれっ子世にはばかる」が示唆されたので、ご紹介します。
Marison Spengler. Dev Psychol, 2015.
この研究は1968年に12歳だった子供について、
- 親の社会経済的地位
- 幼少期の知能
- 生徒の特性と行動(注意力、学校での地位、責任感、劣等感など)
を調査して、2008年に連絡が付いた745名のキャリアとの関連について研究されたものです。
親の社会的地位や幼少期のIQなどは将来の成功に関係するということは、想像しやすいかと思います。ですので、その関係を調整したうえで、他の要因がどれくらい将来に影響するかを検討したようです。すると、以下の特徴を持つ生徒がキャリアで成功していたことがわかりました。
- 責任感が強い生徒
- 勉強熱心な生徒(教師が判定)
- 長い教育歴
これだけだと
「あっ、そうかい」とうい感じですが、さらに面白いことが分かったのです。
なんと、
「親や教師に反抗的な生徒」
「ルール違反をする生徒」
所謂「素行の悪さ」も将来的な収入を予測する要因だったのです*1。(ホリエモンさんやひろゆきさん的な感じなのかもしれませんね)しかもその影響力は幼少期と同定です。
だから、子供を勝手にさせればいいというわけではないですが、子供の考えや思いについて、大人が理解しがたくても、寛容になってもいいのかなという気がしました。
こういう研究は結果がすぐに覆されたり、正反対の結果が出てきやすいので、「そんなこともあるか」程度で、お子様に対して寛容になる知識の1つとして頂ければ幸いです。
*1:1968年時点での調査対象者が3000人で2008年で745人なので、たかだか2割の人しか追えていないので、追えた「素行の悪い」人が残りの8割に大量にいたかもしれないので、再現性は正直低いように思います。
いつも拝読させていただいております。今日は子を持つ母として、とても面白い研究だと楽しく読ませていただきました。寛容にしすぎているところはありますが、子どもたちの将来がどうなるのか楽しみです。
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コメントありがとうございます。私も同じ気持ちです。子供って無限の可能性がありますよね。だからこそ、大人がそれを邪魔しないようにしなきゃですね。
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