例えば、子供に注意する、お願い事をする時、言葉は確かに大事ですが、言葉を発しているときの態度にも気を配っていますか?
お子さんが反省していないようだったり、言うことを聞いてくれなかったりする原因は、もしかしたら、親御様の言葉ではなく、その時の態度かもしれません。いくつかの注意したい事を挙げて見ました。
目を見てはなす
意外とできていないのが、これです。特に怒っているときは、親が怖いのもあって子供は親の顔すら見ようとしません。床や天井、空などあらゆるところを見て、今置かれている気まずい状況から精神的に逃れようとしています。
そんな状態でどんな言葉をかけても、お子さんの心にはちょっとしか響きません。そこで、親も堪忍袋の緒が切れて、
「もう、知らないからね!」
などと言おうものなら、それは子供にとっては避けたい事なので、口だけは「ごめんなさい」というもしれませんが、それは反省からではないことはわかりますよね。
大切なことは、ちゃんと目線を合わせて、「あなたに話していますよ」というメッセージを送り、それが通じてから、次に移ります。
注意を向ける
注意されるに至った原因は、子供にとっては不都合な真実ですので、目を背ける努力をしています。注意するときは、そこに目を向けさせましょう。それがないと、親からの言葉は実感を伴わない不快な呪文と化します。
言葉は簡潔にする
子供の注意力や集中力は、大人が思っている以上に、大変短いです。なので、同じことを何度も繰り返して言うことは逆効果です。特に、怒られている時は、一刻も早くその状況から脱したいと子供は考えていますので、集中力は普段よりも落ちています。
まとめると、
1 目を見て話しかけ、「あなたに話しているよ」というメッセージを伝える
2 失敗などに注意を向けさせる
3 言葉は簡潔にし、短時間で切り上げる
いかがでしたか?子供への伝え方って難しいですよね。空手の指導の際も極力、伝えたい人の目を見て話すことは意識していますし、例えば練習生がこちらに注意が向かってないなと思えば、見本を見せるときの相手をしてもらったりします。(自分ごとにするための工夫です)とはいえ、私もついつい、3ができずに反省する事も多いです。
今回の記事は、子供への伝え方ということで、書いていますが、認知症の高齢者への介護の時や、脳の損傷で起こる注意障害や社会的行動障害などの方に何かしらのケアで介入する時にも有効です。この話は、また別の機会で説明してみようと思います。
「誰かに何かを伝えるとき、あなたは何処を見ていますか?」に3件のコメントがあります