突然ですが、あなたの足は健康ですか?と聞かれても考えたことがない方がほとんどではないでしょうか?考えたことがある方は健康意識が高いと思います。
実は、今、子供たちの足は偏平足や足趾の変形などのトラブルが多くなっているようです。
その原因の一つとしては、外遊びや歩く頻度の低下、はだしで歩いたり走ったりという機会が、以前に比べて圧倒的に少ないことが挙げられています。成長過程の足にとって、荷重がかかる機会の減少で、土踏まずの形成や足趾の握る力、開く力が育たなくなってしまっているのです。足の力が弱いとどうなるでしょうか?
足の不健康の不都合な真実
転倒しやすい
転倒しないためにも足の力は重要です。滑ってしまったときにバランスをとるための足が素早くだせるかどうか、素早く出した足が床や地面をつかめるどうかにかかっています。最近は保育園でも靴下をはいて上履きで過ごしているところも多いのではないでしょうか?上履きであれば、滑って転ぶことも少ないかと思います。骨が弱い高齢者はそうした対策が必要だとは思いますが、子供にはどうでしょうか?子供は身長が低いので、転んだ際の身体に受けるエネルギーは大人よりもずっと少ないので、大きな怪我にはつながりにくいです。骨が柔らかい子供にとっては、転ぶことも成長の1つです。転んだ時にとっさに手をついたり、顔をぶつけないように体を丸めたりという動作は経験からしか取得できせん。怪我の少ない子供の時に転ぶ経験が少ないと、身体が大きくなった時の転倒で大怪我になってしまうかもしれません。運動機会の減少は骨に対してもよくありません。骨には荷重を感知するセンサーがあり、骨をどの程度強くするべきを判断してくれています。荷重の機会が少ないと、当然骨は弱くなります。つまり折れやすくなるということです。
疲れやすい
足の力が弱いことで、立った時の身体のバランスを保ちづらくなります。皆さんも疲れたときに体が揺れているように感じたことはないでしょうか?身体のバランスを保つには、足趾も含めた足裏で地面をつかまないといけませんが、足の力が弱いと、それができず、足以外の筋肉も使ってバランスをとるようになります。短い時間なら、それでいいのですが、長い距離を歩いたり、早く移動する際には、必要以上に大きな力が必要になり、疲れやすくなってしまいます。
低体温
文科省の調査では低体温の児童の割合は5人に2人だそうです。(けっこう多いですよね)これも子供達の運動不足の証拠です。筋肉で体温は上がります。足には多くの大きな筋肉があります。足の力が弱い(筋力が低い)と十分に体温を上げにくくなります。体温が低いと脳も活動しないようになりますし、免疫機能も十分に力を発揮できません。風邪をひきやすい子はもっと遊んでください。
足の健康のための遊び
これまで、足の健康のために運動しましょうということを訴えてきたわけですが、ジャンプとか走るとかは当たり前すぎると思いますので、/ ご家庭でもできる足を鍛える運動をいくつかご紹介します。
足趾むずむず歩行
足のゆびだけで、前に進んだり、後ろに進んだりするだけです。移動速度はそんなに早くないですし、おうちの中でも競争できるので、雨の日にお子様と遊ぶアイデアの1つにできますよ。(足裏に雑巾を引けば、お掃除もできて一石二鳥です)
忍者着地
高くジャンプして、着地の時に無音を目指します。ジャンプ自体にも足の筋力を鍛える効果がありますが、それ以外の効果も狙えます。無音の着地のためには、足裏から股関節にかけての柔軟性を使って着地の衝撃を吸収していかなくてはいけませんので、足全体の統制を意識的に行うことができます。マンションとかだと厳しいかもしれませんが、できそうならぜひお試しください。
一本歯下駄
天狗とか山伏とかでおなじみの一本歯下駄は足の力をつけるだけでなく、身体のバランスをとる訓練におすすめです。体幹トレーニング用に販売されているものもあります。安いと2000円くらいでも買えます。1日15分くらいでもいいので、ぜひご家庭での遊びに取り入れてみてください。
いかがでしたでしょうか?普段は足のことなんてほとんど意識しないと思いますが、身体にとっては重要な部位になります。ぜひ、足の健康を見つめなおしてください。
当空手教室では、はだしで練習にはなるのですが、極力安全に練習できるようにマットを導入しています。足趾むずむず歩行なんかも空手の練習の1つです。また、空手のステップは足趾の力が重要です。基本や形の練習でも足趾での踏ん張りを訓練できます。体験練習やお問い合わせも随時受け付けていますので、お気軽にご連絡下さい。
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