全てのことに意味があるというか、意味づけはできます。では、空手でしか得られないことってあるんでしょうか?
本記事では、空手での学びをご紹介します。
その1 やり抜く力
空手の稽古は基本動作の反復が多いです。当然、比較的面白くない時間なのですが、それでもやり続けるのが稽古です。これが、やり抜く力を鍛えます。
その2 自己肯定感
また、基本動作は一つ一つ丁寧にやろうとすれば、その分自分への意識が向きます。それが自己肯定感を高めます。自己肯定感とは、「自分のことを肯定すること」「ありのままを受け入れること」なのですが、自己肯定感が低い人というのは、まず、価値基準が他人にあり、相対的に自分の考えを前面に出せていません。他でもない自分に意識を向けることが、必要なのです。
指導者としては、一人一人に丁寧に気づきを与えつつ、自分で自分のことを考えさせるという、難題ではあります。
その3 忍耐力・集中力
同じ動作の繰り返しは忍耐が必要です。また、だんだんに集中が切れてしまいますが、集中力を持続できるような声掛けなどで、自分で集中力の低下に気づけるようになります。
その4 瞬時の判断能力
組手では、突きだけでも何通りもの出し方があり、そこに駆け引きの要素もが加わります。常に思考しないと相手にやられたい放題になります。不足の攻撃に対して、反射的に対応しつつ、次の動作を考えなくてはいけません。何通りもの可能性を考えて、最善手を短時間で選択するという思考の訓練ができるといえます。
その他 優しさ
人は強くなると優しくなります。強くなる過程で、自分が痛い思いをしたり、負けた時の悔しさを知ります。きっと、それが他者への共感につながり、優しくなれるのだと思います。
あとは、もしかしたら、嫌なことをされても、最悪の場合は自らの武力でねじ伏せることができるという自信からかもしれません。