皆様、突然ですが、玄関のくつを脱ぎ散らかしていませんか?
我が家も気が付けばそうなっていることが多いのですが、玄関で「くつをそろえる」という行為はお子様の非認知能力を伸ばすチャンスです。当空手教室でも欠かすことができない指導の1つです。
くつをそろえることは、マナーとしても重要です。他所様に訪問した時にも、挨拶ができていたり、靴をそろえたりなどのマナーができていると好印象ですよね。でも、くつをそろえることはマナー以外にもメリットがあります。
振り返る
くつというのは、とにかく忘れられがちです。なぜなら、くつを脱ぎながら、なにか会話したり、次の行く先に目をやったりということができてしまうからです。そこで、
お子様には是非、くつをそろえることを意識させてあげてください。
くつをそろえることに意識が向くようになると、他のことでも、いったん振り返るということが無意識にできるようになります。振り返りが学力試験でもとっても大切なことは、人生経験を積むほどに痛感しますね。
自信になる
また、くつをそろえることができるようになると、それ自体が自信になり、他の細かいことにも意識が向くようになります。根拠のない自信は幼少期でないとなかなか得られない能力なので、小さいうちからの心がけが大切です。1歳でも不器用ながら靴を脱ぐことはできるので、そのたびにそろえて置くように指導していけば、3歳にもなったころには親に注意してくるほどになります。(体験済みです)これは公共心の芽生えともいえます。保育園や幼稚園でもお友達のくつをそろえてあげたりなんかもしてくれたらうれしいです。
指導の仕方
難しく考えず、「靴がそろっていると嬉しいな」とか「お靴さんがばらばらで悲しそう」とかで十分です。くつの置き場所にテープでマークするという方法もいいですね。注意したいのは、
できなくても叱らない
ということ。重要ですのでもう一度言います。
叱らないでください。
叱ると子供はやらなくなります。3度言ってできなかったら、親が手本を見せましょう。親が自分の靴をそろえているのを見せていると、子供もやるようになります。後になって靴がそろっていなかった時に
「くつそろえた?」
と聞いてみたり、ふらっと玄関に行って
「大変!靴が泣いてる!!」
なんていう小芝居もすると楽しく取り組む工夫です。大切なことは楽しい雰囲気で教えるということですので、ご家庭それぞれで工夫してみてください。